ヨーロッパep22 🇬🇧ロンドン・ナショナル・ギャラリー

前回、ビッグベンやウェストミンスター寺院、フィッシュ&チップスなどロンドン観光の定番を抑えました。

今回は前回と同じ日の続きの話となります。

昼ごはんにフィッシュ&チップスを食べてから、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに行きました。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー

ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、その名の通りイギリスで最も権威のある美術館の一つであり、世界的にも有名な美術館です。

写真に写っているのはトラファルガー広場で、柱の上にはトラファルガーの海戦でナポレオンを破ったネルソン提督がいます。

そんな広場に建つナショナル・ギャラリーの外観はパルテノン神殿のようでとてもかっこいいのですが、残念ながら僕が行ったときは改修中でした(笑)

実は、西洋の美術鑑賞を本格的に始めるきっかけとなったのが、日本の国立西洋美術館で開かれたロンドン・ナショナル・ギャラリー展でゴッホの『ひまわり』を見たことだったため思い入れは強く、またロンドンを訪れた時には綺麗な外観を拝みたいと思います(笑)

このナショナル・ギャラリーも常設展は無料で入場ができます。

入場すると豪華な内装に出迎えられ、その時点で美術館の中での格の違いを感じます。

それでは鑑賞していきます。

ヤン・ファン・エイク

まず初めにヤン・ファン・エイクの『アルノルフィニ夫妻』です。

フランドル画家の中でも「紙の手を持つ」と称される彼は北方ルネサンスを開花させました。

鏡の中の景色までこだわり抜かれた技量に驚きました。彼の絵は細部に至ってまで楽しめます。

パオロ・ウッチェロ

『聖ゲオルギウスと竜』

ラファエロ・サンティ

『アレクサンドリアの聖カタリナ』

レオナルド・ダ・ヴィンチ

『岩窟の聖母』

ルーブル・ヴァージョンと合わせてダヴィンチの『岩窟の聖母』は二点あります。

こちらのロンドン・ヴァージョンは後に描かれた作品とされています。

僕にとってはこの作品が初めて見る、ダヴィンチの作品でした。

彼の代名詞である、遠近法やスフマートなどの技巧の高さに素直に驚かせれました。

ハンス・ホルバイン

『大使たち』

この絵は、画面の下の方にある、骸骨を斜め下の方から見ると立体に見える構造です。

死のアトリビュートである骸骨は「メメント・モリ」を表します。

ティツィアーノ

『ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)』

盛期ルネサンスのヴェネツィア派を代表するティツィアーノの作品です。

ノリ・メ・タンゲレは新約聖書で復活したイエスとマグダラのマリアの場面でイエスが発した言葉だとのことです。

ティントレット

『天の川の起源』

ルカス・クラーナハ

『ヴィーナスに訴えかけるキューピッド』

エル・グレコ

『神殿から商人を追い出すキリスト』

カルロ・クリヴェッリ

『聖エミディウスのいる受胎告知』

カラヴァッジョ

『エマオの晩餐』
『Salome with the Head of John the Baptist』

ムリーリョ

『The infant Saint John with the lamb』
『The Heavenly and Earthly Trinities』

ベラスケス

『The Toilet of Venus』
『Kitchen Scene with Christ in the House of Martha and Mary』

ピーテル・デ・ホーホ

『The Courtryard of a House in Delft』

ヤン・ステーン

『 A Young Woman playing a Harpsichord to a Young Man』

フランドルの無名の画家

『Cognoscenti in a Room hung with Pictures』

無名の画家の作品ということですが、見ていてとても楽しい絵でした。

画面の至る所にある絵の描写がものすごく繊細で技術力の高さに驚きました。

このような作品もあるナショナルギャラリーのコレクションの幅広さを感じます。

ルーベンス

『マルスから平和を守るミネルヴァ』
『A View of Het Steen in the Early Morning』

レンブラント

『自画像』

画家として絶頂期を迎えていた当時の自画像は、一昔前のルネサンス期の画家のような衣装をまとうことで自信がそれほどに成功していることを表しています。

『ベルシャザルの饗宴』
『A Man seated reading at a Table in a Lofty Room』

この作品は彼がなぜ「光の画家」と呼ばれるのか理解できる作品だと思います。

窓から差し込む光とその影響でぼんやりと目に見える周りの情景を絵として表現する技術力の高さに驚きます。

メインデルト・ホッベマ

『ミッデハルニスの並木道』

カナレット

『Venice : The Grand Canal with S.
Simeone Piccolo,』
『Venice : The Basin of San Marco on
Ascension Day』

カナレットの絵は個人的にとても好きで色々な美術館で出会えるので毎回見るのが楽しみです。

グランドツアーと呼ばれるイギリスのお金持ち(貴族階級など)の子供が海外旅行をするという流行が起こった際に特に人気だったイタリアの旅の記念として、現在の絵葉書のように、買われていた絵だったと聞いたことがあります。

クロード・ロラン

『海港 シバの女王の上陸』
『海港』

ウィリアム・ターナー

『Dido building Carthage』
『戦艦テメレール号』
『ホメロスのオデュッセイア』
『カレーの桟橋』
『雨・蒸気・スピード- グレートウェスタン鉄道』

テートブリテンの合わせて、ナショナル・ギャラリーもイギリスの国民画家ターナーの代表的な作品を展示しています。

『雨・蒸気・スピード- グレートウェスタン鉄道』は高校時代に世界史の資料集で見たのですが、その写真が小さすぎてターナーの作風とは全く合っていなくどこに何が書いてあるのかわからなかったのを覚えています(笑)

実際のサイズで細部まで見ることができて個人的によかったです(笑)

ターナーとロランの展示されるスペースまでこだわり抜かれていて、この美術館の中での重要度が伝わってきました。

ジョン・コンスタブル

『干し草車』
『The Cornfield』

ポール・ドラローシュ

『レディ・ジェーン・グレイの処刑』

九日間の女王と呼ばれるジェーン・グレイは、メアリー1世に女王から廃位させられたのち、ロンドン塔で処刑された人物です。

怖い絵展で日本に来日したことでも話題になった絵でもあります。

ジョージ・スタッブス

『Whistlejacket』

彼はイギリスの画家で、馬の絵を描いていたことで有名で、彼の作品の中で最も有名なのがこのナショナル・ギャラリーのものということです。

フランシスコ・デ・ゴヤ

『ウェリントン公爵の肖像』

ナポレオン戦争中のスペイン独立戦争で有名なウェリントン公爵の肖像です。

この絵は1961年に盗難に合っていることでも有名で、「007」で悪役の家に置かれている演出がされるなど国内でも話題になっていたようです。

2022年にはこの事件を描いた「ゴヤの名画と優しい泥棒」という映画も公開されました。

クロード・モネ

『睡蓮の池』
『Water-Lilies, Setting Sun』
『Water-Lillies,after 1916』
『Bathers at La Grenouillère』
『Snow Scene at Argenteuil』

モネの睡蓮と名付けられた作品がたくさんあることは知っている人も多いかと思います。

ナショナル・ギャラリーにあるものはその中でも、皆さんが睡蓮と聞いたらはじめにイメージする絵だと思います。

他のモネ作品も良いものばかりで本当に良い美術館だなと思いました。

ロンドンに住んでいれば、そこから出なくても十分に世界的な美術作品の数々にいつでも触れられて羨ましいです。

ルノワール

『At the Theatre』

エドガー・ドガ

『Ballet Dancers』

カミーユ・ピサロ

『The  Boulevard Montmartre at Night』

アンリ・ルソー

『Surprised!』

カッレラ

『ケイテレ湖』

ジョルジュ・スーラ

『Bathers at Asnières』

ポール・セザンヌ

『Hillside in Provence』

ヴィンセント・ファン・ゴッホ

『ひまわり』
『ファン・ゴッホの椅子』
『糸杉と麦畑』

ついに僕が美術に夢中になるきっかけとなった、ナショナル・ギャラリーの『ひまわり』に再開できました。

様々な作品を見てきた、この時もやはり圧倒的でした。

死ぬまでに展示されている全ての『ひまわり』を見れたらいいなと思います。

まとめ

ということで念願のナショナル・ギャラリーに行くことができました。

作品の質、豊富さともに世界でも有数の美術館であるため、皆さんにもロンドンに訪れた際はぜひ行って見てください。

時間も3、4時間くらいの余裕を持っておくといいと思います。

今回はここまでとします。

次回はベイカーストリートのシャーロック・ホームズ博物館に行きます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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