ヨーロッパep31 🇫🇷ヴェルサイユ宮殿
前回、イギリスを出国して、フランスのパリまでやってきました。
今回は、ヴェルサイユ宮殿に行きます。
アクセス
ヴェルサイユ宮殿はパリの郊外にあります。パリ市内の中心部から電車で3.40分ほどでいけます。
ヴェルサイユ宮殿の最寄駅である、Gare de Versailles Chateau Rive Gaucheです。そこまで大きい駅ではありませんが、観光客で混雑していました。
駅から宮殿までは15分ほどで歩いて行けます。道はまっすぐですが、思ったより遠いです。
ヴェルサイユ宮殿
宮殿の入り口に少し手前にくると、この宮殿を建てさせた太陽王ルイ14世が出迎えてくれます。
黄金の3mくらいの高さのある門を入ると、宮殿の正面に到着です。
歴史
ヴェルサイユ宮殿は、バロック様式の最高傑作であり、フランスの絶対王政を象徴する場所でもあります。そのため、数々の歴史上の重要な舞台ともなりました。
起源は17世紀初頭、ルイ13世が建てた狩猟用の館にさかのぼりますが、ルイ14世(太陽王)が宮殿を大規模に改築し、1682年にフランス王室の公式な居住地としました。豪華な「鏡の間」や幾何学的に整えられた広大な庭園は、王権と贅沢の象徴とされています。
1789年のフランス革命で、ヴェルサイユ宮殿は革命勢力によって占拠され、王室はパリに戻されました。その後、宮殿は放置されましたが、19世紀にルイ=フィリップ王の手で歴史博物館として復活しました。
さらに、第一次世界大戦の終結に際して、この宮殿で「ヴェルサイユ条約」が調印されました。1919年に鏡の間で行われたこの条約調印は、ドイツに厳しい賠償義務を課し、後に第二次世界大戦の一因ともなったと言われます。
見どころ
そんなフランスの歴史を見守ってきた、ヴェルサイユ宮殿ですが、敷地が本当に広く、見どころもかなり多いです。
まずは宮殿の室内部分から回りました。
宮殿内部は左右にとてつもなく長い廊下が伸びていて、それに沿って歩いていくと宮殿に暮らしていた人たちが暮らしていた部屋を見れました。
礼拝堂
宮殿内に入ると見事な天井画、古代ギリシアの神殿のような建築、黄金色のパイプオルガンが目を引く礼拝堂があります。
ルイ16世とマリーアントワネットの結婚式が行われた場所としても有名です。
国王の大居室
このエリアはルイ14世が日常を過ごしていた空間であり、それぞれ部屋には神話由来の装飾が施されています。
太陽神のアポロンの名の付いたアポロンの間は宮殿内で最も重要な部屋の一つです。
太陽王と称されるルイ14世の寝室や謁見の間としての機能を持ち、装飾も一際豪華でした。
部屋の至る所にルイ14世とアポロンの象徴が散りばめられています。
教科書でお馴染みのルイ14世の肖像画はこの部屋に置かれていました。
王妃の部屋
国王の部屋があれば、もちろん王妃のための部屋もあります。
マリーアントワネットの寝室です。
神聖ローマ帝国のオーストリア・ハプスブルク家という世界市場でも指折りの権威のある家系からフランスに嫁ぎ、夫のルイ16世と共に激動のフランス革命の渦中に飲まれる彼女の部屋は、豪華絢爛の言葉が似合う装飾でした。
しかし、彼女が言ったとして有名な「パンがないなら〜」で始まる言葉は、実際には発言されていないという見方も多く、ヴェルサイユ宮殿にある秘密の部屋として、彼女が側近のみを入れていた部屋の装飾は質素なものであったりとマリーアントワネットの素顔は考察の余地があります。
いずれにせよ、フランスの歴史に大きく関わった彼女の部屋は、国王の居室と同じか、それ以上に混雑していました。
用途や役割は分かりませんでしたが、マリーアントワネットの部屋として紹介されていた他の部屋は、他の王妃や王族の娘の部屋と比較しても質素なものでした。
家具・彫刻・絵画
宮殿内の装飾品もおそらく当時の優れた職人たちの手によって作られた素晴らしいものばかりでした。
鏡の間
ヴェルサイユ宮殿のメインといっても過言ではない鏡の間。
第一次世界大戦のヴェルサイユ条約が結ばれたのもまさにこの場所です。
装飾の豪華さと部屋の大きさに驚きました。国家が傾くほどの予算がかかったことにも納得してしまいます。
ナポレオン
ヴェルサイユ宮殿にはナポレオンの肖像画や彼の関わった戦争に関する絵が展示されていました。
ナポレオンと宮殿自体は歴史的に関係は深くないと思ったので、調べてみると、これはヴェルサイユ宮殿がフランスの歴史博物館としての役割、フランスのナショナリティ形成の場としての役割も与えられていることがわかりました。
特に戦争絵画の並ぶ部屋はとてつもない広さでした。
宮殿の外へ
宮殿の外へ出ます。ヴェルサイユ宮殿はメインの宮殿のみならず、グラン・カナルと言われる宮殿、プチトリアノンなどの見どころもあります。
宮殿ないの階段やちょっとした通路もこだわりつくされてて本当に何度も驚かされます。
庭園
宮殿から外に出るとバロック式の庭園があります。
日本の自然を意識した庭園と比べると、人工的で幾何学的な庭園です。
グラン・カナル
巨大な人工運河は十字架の形をしていて東西は長さ1.7km、南北は1kmというとてつもない大きさです。
僕はこの運河を1周しようとしましたが、30分くらい歩いて、溜まっていた旅疲れもあり断念しました(笑)
プチトリアノン
プチトリアノンとは、ルイ15世がポンパドール夫人のために作らせた離宮です。ヴェルサイユ宮殿から1.5kmほど離れています。
僕は宮殿内を巡回している小さなシャトルバスに乗って10分ほどでアクセスしました。
ルイ16世の時代のはマリーアントワネットが宮殿の堅苦しい生活から距離を取るためにも使っていたといいます。
そこまで広くなく、装飾もヴェルサイユ宮殿より控えめです。
ヴェルサイユ宮殿の華やかさとの対比として楽しむのがいいでしょう。
ここから20分くらい歩くと王妃の村里と呼ばれるフランスの田舎風の農村を再現したエリアもあったそうですが、疲労で諦めてしまいました。
またパリに行くことがあったら、そこまで歩いてみたいです。
というわけでヴェルサイユ宮殿の見どころはこんな感じです。
一日がかりの観光になると思って間違い無いでしょう。
ロイヤル・オペラ劇場
僕はこの日は夜にオペラを見たかったので、ヴェルサイユにホテルをとって滞在していました。
宮殿内にあるこの劇場はルイ16世とマリーアントワネットの結婚式が行われたり、ルイ14世やマリーアントワネット自身もバレエを踊ったという歴史的な場所です。
劇場までの道で夜のヴェルサイユ宮殿も他の地メルのが楽しかったです。
この日の演目は『白鳥の湖』でした。
パリ市内中心部のオペラ座でのバレエ鑑賞も夢ですが、旅行期間中に公演している作品の中で一番見てみたかったのが『白鳥の湖』だったので選びました。
そこまで大きくない劇場でバレエを存分に楽しめて幸せな時間を過ごせました。
まとめ
というわけで長くなりましたがヴェルサイユ宮殿編はここまでです。
この日は疲れ果てて、部屋にピザを持ち込んで就寝しました(笑)
ヴェルサイユ宮殿から市内へ戻ってくるとエッフェル塔が綺麗に見える駅につきました。
いよいよ本格的にパリ観光に移って行きます!
今回はここまでです。
次回はルーブル美術館編です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。