東アジア-2 🇨🇳 蘇州

上海から日帰り!春の蘇州旅 〜名園と蘇州麺と水の街〜

中国・上海に滞在中の予定として、「中国風の水郷都市が実際に見てみたい」と思い、上海から簡単にアクセスすることのできる蘇州に行くことにしました。

「上に天国あり、下に蘇杭あり」と称されるほど、美しい水郷と古典庭園で知られる蘇州。上海からは高速鉄道でわずか30分ちょっと。今回は日帰りという限られた時間の中で、拙政園・留園・蘇州麺・山塘街・虎丘を巡る、蘇州の魅力の詰まった旅になりました。

上海駅から蘇州へ!あっという間の新幹線旅

上海駅から新幹線に乗る前に乗車券と共にパスポートのチェックがありました。

元日だったからかもしれませんが、とんでもない人の数で大混雑していたため、余裕を持っての駅への到着をお勧めします。

上海駅を出発。中国の新幹線(高速鉄道)はとても快適でした。蘇州駅にはすぐに到着します。

蘇州の市内はバスや地下鉄もありますが、今回は安くて便利なタクシーを活用。

まず向かったのは、蘇州随一の庭園と名高い拙政園(Zhuozheng Yuan)です。

拙政園──自然と人工の美が調和する中国古典庭園の傑作

拙政園は明代に作られた中国四大名園の一つ。敷地は広く、中心に大きな池があり、その周りを回廊や楼閣、植栽が囲む構造です。

なにより感動したのが、その空間の流れ方。一歩進むたびに、全く異なる景色が広がります。池に映る建物と柳の枝、手入れされた盆栽や奇岩の配置は、まるで水墨画のよう。

留園──より私的で芸術性の高い空間

続いて向かったのは留園(Liu Yuan)。こちらは拙政園よりも小規模ながら、石の配置や回廊の造りがとても繊細。一見地味な印象ながら、歩いていくうちにその緻密さと構造美に気付かされます。

建物と庭の一体感が素晴らしく、まるで一幅の絵巻の中を歩いているような感覚。時間をかけてじっくり見るほどに、その良さが染み込んできます。

お昼ごはんは名物「蘇州麺」

庭園を2つも巡って少し疲れたお昼どき。蘇州に来たならやっぱりこれ、ということで「蘇州麺(苏州面)」のお店へ。

蘇州麺は、あっさりとした澄んだスープとコシのある細麺が特徴。具材はお店によってさまざまとのこと。

見た目よりも優しい味で、朝から歩いた体にちょうどいい。甘じょっぱいタレと麺の相性も抜群で、スープも美味しくいただけます。

山塘街──水路と古建築が残る風情ある街並み

午後は蘇州の代表的な観光スポット、山塘街(Shantang Jie)へ。

ここは水路に沿って明清時代の建築が残る、いわば「中国の小ベネチア」のようなエリア。

橋の上から水上タクシーがゆっくり通るのを眺めたり、お土産屋さんをのぞいたり、豆花(トウファ)をつまんだり…と、散策がとても楽しい場所です。

日本の城下町や宿場町にも通じる雰囲気で、どこを切り取っても絵になります。

しかし、この日は大混雑でエリアに入るまでに30分ほど並ぶ必要がありました。

最後に虎丘へ──蘇州にある「東洋のピサの斜塔」

日が傾きかけた頃、最後の目的地虎丘(Huqiu)へ。

ここにはなんと、傾いた塔があるんです。その名も雲岩寺塔(うんがんじとう)。実際に5度ほど傾いており、「東洋のピサの斜塔」とも呼ばれています。

周囲は緑に囲まれた丘で、蘇州城の西北に位置し、古くからの歴史が息づく場所。塔を見上げながら、今回の旅の締めくくりにふさわしい落ち着いた時間を過ごしました。

上海へ帰還、心に残る1日旅

夕方の新幹線に乗って、上海に帰ります。

朝出て、夜には戻ってこられる気軽さが、蘇州日帰り旅の魅力です。

ゆったりと蘇州に一泊するのも良いでしょう。

今回訪れた場所はすべて「定番」かもしれませんが、それぞれに個性があり、短時間でもしっかりと蘇州の文化の深さを味わえるコースになりました。

もし上海に滞在することがあれば、ぜひ1日を使って蘇州へ。

自然と人の調和、静けさと美しさが凝縮された、中国らしさに出会える旅が待っています。

というわけで今回はここまでです。

次回は上海ディズニー編となります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

Follow me!

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA