ヨーロッパep5 『赤い貴婦人』とオランダへ

前回、モンマルトル観光で時間を潰し、列車の時間が近づいてきたためパリ北駅に戻ってきた。

今回はついにアムステルダムへ移動していく。

列車移動の準備

モンマルトルをたくさん歩いて、お腹が空いてきた。そんな僕が選んだのはパリ北駅正面にあるマクドナルドだ。

「なんで日本にある店に行くんだよ」と思う人もいるだろう。しかし、世界中どこにでもあるマクドナルドは訪れた国の物価を体感するのにピッタリだ。

ポテトとナゲットという安牌な選び方をしたが、味の違いにビックリした。個人的には日本の方が好きだった。

パリ北駅に戻り、ロッカーからスーツケースを取って、コンビニ的な場所で水やお菓子を買って乗車の準備をする。僕はパン屋に行ったらクロワッサンしか買わないほどクロワッサンに目がないので、とりあえずちょうどいい場所にあったPAULでクロワッサンも買っておいた。

ベンチに座りながら時間を待っていると、物乞いの人が紙コップを目の前に出してきた。

周りの旅人がやっているように無視をしたり、「NO」のジェスチャーをする。僕にとっては初めての経験で良心が痛むような気がしたが、お金を簡単に渡すことはトラブルを避けるためにもやめておくべきだ。

またヨーロッパ以外の国への渡航も経験した、これを書いている今、物乞いは世界中に当たり前のようにいることを嫌というほど実感している。そのような人にどのように対応するかはそれぞれの考えによるだろう。

『赤い貴婦人』Thalysに乗車

ついにThalysに乗る時間だ。Thalys(タリス)とはフランス・オランダ・ベルギー・オランダの4カ国間を結ぶ高速鉄道のことである。その車体の色から「赤い貴婦人」とも称されている。

「15時17分、パリ行き」という映画をご存知だろうか?この映画は2015年にアムステルダム発パリ行のThalysにおいて実際に起きたテロを描いてる。この事件を教訓に乗車前には荷物検査がある。

窓口で手配していただいたチケットは二等席のものだったが、乗車してみると二等席とは信じられないくらい上質な座席が待っていた。

列車が無事に出発すると、溜まりに溜まった疲労と、おそらく20時間くらいまともな睡眠が取れていなかったため、爆睡した。この時、荷物を盗まれていたら今回旅が台無しになっていた。これは、危機管理のできていない良くないことなので、寝るにしても列車が駅にとまる間だけは、気を張って欲しい、Thalysは発着駅が少ないからまだなんとかなる。まあ、僕は気づいたらアムステルダムだったが。

オランダ アムステルダムに到着

爆睡していると体感1分くらいで、アムステルダムに到着。11時前なので治安が心配だったが、駅から出た瞬間、パリよりもアムステルダムの方が治安が断然いいことを肌で感じた。それでもすぐにトラムに乗って、アムステルダム国立美術館のすぐ近くにあるホテルに向かう。

夜遅くの到着になったが、ホテルの方は非常に優しく対応してくれ、アムステルダムの地図を頂いたりと、オランダに歓迎されているように感じ心地よかった。結局、国に対する印象を決めるのって偶然出会った数人の人達の印象なのではないか。

このホテル、非常に良くて、もしまたアムステルダムに行くならぜひ泊まらせていただきたいのだが、ひとつ問題点がある。それが、非常に急で狭く長い階段だ。疲労した身体ででスーツケースと持ち上げ、背中にはリュックとこの日最後の試練だった。

部屋からはアムステルダム国立美術館が見える。ホテルの周りは非常に落ち着いた雰囲気だった。

次の日は、朝からゴッホミュージアムに行き、その後、今回の旅のきっかけになったフェルメール展へ行く予定である。そのため、シャワーをササッと浴びて寝ることにした。

次回はゴッホミュージアム編です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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