ヨーロッパep15 🇧🇪ベルギー王立美術館
前回はブリュッセル観光編として様々な観光地を紹介しました。
今回はベルギー王立美術館について紹介したいと思います。王立美術館はベルギーにおける芸術や文化を知りたいなら必見のスポット。美術館は複数の建物で構成されていますが、その中でも3つの建物が中心となっているそうだ
古典芸術美術館
一つ目は古典芸術美術館。文字通り古典的な作品が展示されており特にフランドル絵画に関しては世界でも随一のコレクションを持っている。
美術館に入館するとまずは大きな吹き抜けの展示室があった。この展示室では特に時代は関係なく様々な作品が置かれているようだ。彫刻や大きな絵も置いてあり、来館者に最初に大きなインパクトを与える役割も担っているように感じた。
階段を登って多くの作品の集まる2階へと続く。階段の壁にもかなり立派な作品が何点もあり、この美術館の作品の強さを感じとれる。
ルーベンス
まずはルーベンスのコレクション。大きな部屋に7点の大型の作品が集められた様子は圧巻だった。僕が行った際は展示室内に人も少なく贅沢な空間を堪能できた。
ルーベンスの作品は他にもあった。というかありすぎた。もはやルーベンスの作品が見れることのありがたさを忘れてしまいそうになる。ルーベンスが好きな人にとっては夢のような美術館だろう。
ピーテル・ブリューゲル(父)
古典作品の中で最も目玉となっているのはピーテル・ブリューゲル(父)による作品だろう。「鳥罠のある冬景色」「ベツレヘムの人口調査」「イカロスの墜落」「叛逆天使の墜落」などの世界的な名作がブリューゲルの他の作品や彼の親戚の作品とともに一つの展示室に集められている。この部屋一つがだけがもし日本に来日したとしても、大混雑となることは間違いない。そこまで混んでいなかった印象の王立美術館の中でもブリューゲルの展示室だけは人が多かった。
ダヴィド
次にダヴィドによる「マラーの死」。フランス革命期に山岳派(ジャコバン派)に所属し、ルイ16世やマリー・アントワネットらがテュイルリー宮で捕えられた8月10日事件に関与するなど革命指導者として有名なマラーの暗殺を衝撃的に伝える作品だ。世界史の教科書で見たことがあるひとも多いだろう。
ヒエロニムス・ボス
そしてヒエロニムス・ボスの作品に初めて出会うことができた。やはり現物を見ても、その独特な表現が面白く細部まで観察すればするほど発見があるような、興味深い作品だった。
他にもさまざまな作品に出会えたため、一部を載せておく。
世紀末美術館
次に向かったのは世紀末美術館です。19世紀から20世紀あたりの作品が幅広く展示されている。
フェルナン・クノップフ
最初に紹介するのはフェルナン・クノップフによる「スフィンクスの愛撫」。この作品はベルギー出身の象徴画家であるクノップスの作品で最も有名だとも言える。というよりも僕は恥ずかしながらこの作品くらいしか彼の作品を存じ上げていなかった。スフィンクスが性別の不明確な人間に愛しそうな顔でよりそう様子と人間の横に生物がいるようには感じられないような無表情な顔の対比がなんとも独特な雰囲気を演出していた。
他にも名作が盛りだくさん
ゴッホの作品やピエール・ボナールの作品も見ることができた。世紀末絵画の集まる館内は独特な空気感がある。ぜひ現地を訪れて、名作の数々を堪能みて欲しい。
マグリッド美術館
そして、もう一つ、人によってはここに来るためだけに王立美術館に来るかもしれないのが、マギオン・ド・ベルギーだ。通称マグリッド美術館と呼ばれ、シュールレアリスムの作品をマグリッドを中心に展示している。
しかし、僕が行った時にはこの館が休館中だった。マグリッドの作品はなかなかお目にかかれないため、いつか必ず再訪したい。
ということで今回はベルギー王立美術館編でした。ベルギーにおける芸術運動について興味がある方はぜひ行ってみてください。
次回はブリュッセル滞在中に行っていたドイツ・ケルンへの日帰り旅行編となります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。